歯周病のメカニズム
新しい研究の結果、歯周病とは以下のようなメカニズムで進行していくことが明らかになりました。- 歯周病菌に感染する そもそも歯周病菌とはPg菌などの「嫌気性菌」と呼ばれるもので、これらは酸素のない所でないと生息できません。つまり、歯周ポケットの奥深い所に生息しているものなのです
- その嫌気性菌はLPS(リポ多糖体)と呼ばれる内毒素を産生します
- LPS(内毒素)は身体の様々な細胞に刺激を与えて、そこから炎症性サイトカインという物質が分泌されます
炎症性サイトカインとは
- 炎症性サイトカインは線維芽細胞やマクロファージなどの細胞を刺激して、そこから破骨細胞分化因子(RANKL)という物質を分泌させます
- プレ破骨細胞(骨を吸収させる細胞)上にある受容体とRANKLが結びつくと破骨細胞が一気に成熟します。破骨細胞により歯槽骨が吸収され、歯周病が進行していきます


多くの嫌気性菌が生息しており、その結果、炎症性サイトカインが多量に分泌されていると思われるので、歯肉が非常に強い炎症を起こしています
重度歯周病の方のための歯周病治療
前述の通り、歯周病になりにくいか、なりやすいかは、細菌の産生物質により身体が過剰反応するかによります。よって、歯周病にはハイ・リスクの患者さんとそうでない方がおられます。これは体質的・遺伝的素因と言い換えることができます。 では、体質的・遺伝的素因を持っておられる方の歯周治療は上手く行かないのでしょうか。 いいえ、そうではありません。 前述した通り、歯周病の菌というのは嫌気性菌であり、換言すると、酸素のある所では生息できません。つまり、歯周ポケットを浅くすると生息できないということです(深海魚が浅瀬で生息できないのと同じことです)。重度の歯周病患者さんには、歯周ポケットを浅くしてあげることが長期的安定のための絶対条件となります。 進行した歯周病の治療には総力戦となります。 二階堂歯科医院では、重度の歯周病の患者さんのために以下の4つの治療法を適用し、長期的管理に成功しています。
