歯周病で歯を失った方へのインプラント
ご存知の通り、歯科の二大疾患は虫歯と歯周病です。インプラントは、当たり前ですが虫歯にはなりません。では、インプラントは歯周病になるのでしょうか?
残念ながら、答えは「Yes」です。
機能しているインプラントは数年後に歯周病になってしまうことがあり、それは「インプラント周囲炎」と呼ばれています。
インプラント周囲炎というのは新しい疾患であり、世界中の研究者や臨床家が克服しようと奮闘しています。
まずは、ならないようにすることが大切です。
近年の研究では、“インプラント周囲炎になる人は、残存歯の歯周病治療が不完全な場合が多い” (Cho-Yan Lee et al. Clin Oral Impl Res 2011) ということが明らかになってきました。
つまり、歯周病で歯を失った方がインプラントを行う場合、以下の2つが重要になってきます。
- 残っている歯の歯周病治療を完全にしておくこと
- 定期的なメインテナンスを行い、インプラント周囲炎の予防をすること
インプラント治療のメリット・デメリット
◆メリット
・見た目が自然で美しい
・天然の歯と同じ感覚でしっかり噛める
・周りの健康な歯を必要以上に削らない・負担をかけない
・違和感がなく、発音しやすい
・顎の骨が痩せるのを防ぐ
◆ デメリット
・費用が高額(自費診療・保険適用外)
・外科手術が必要になる
・治療期間が比較的長い
・徹底した日々のケアと定期検診が必須
・あごの骨の状態によっては追加処置が必要
インプラント治療費
当院のインプラント治療費は明確な明朗会計です。以下の料金には必要な基本処置が含まれております。
[基本セット]インプラント治療費(奥歯・1本)
・費用: 473,000円(税込)
・内容: インプラント埋入 + 上部構造(奥歯用)の標準セット料金です。
治療費の内訳
◆ インプラント埋入(サージカルガイド使用料を含む)
・費用: 253,000円(税込)
・補足: サージカルガイドとは、インプラントを正確な位置に埋入できるよう、治療直前のCTスキャンと口腔内スキャンデータをもとに作成する専用の埋入案内ガイドです。
◆ インプラント上部構造:臼歯部(奥歯)
・費用: 220,000円(税込)
・材質: ジルコニアセラミックス
◆ インプラント上部構造:前歯部
・費用: 253,000円(税込)
・材質: ジルコニアセラミックス
・補足: 前歯部では見た目の自然さ(審美性)を高めるため、特殊なパーツ(ASAアバットメント)を使用することから治療費が異なります。
骨や歯肉を補うオプション治療(骨造成法)
骨の厚みや幅、歯肉の状態によっては、インプラントを安全かつ美しく埋入するために、事前または同時に骨や歯肉を補う治療を行います。
リッジ・プリザベーション(歯槽骨保存法)
・費用: 110,000円 ~ 132,000円(税込)
・概要: 抜歯を行うと、通常は骨や歯ぐきが凹んでしまいます(特に根折などで炎症がある場合に顕著です)。これを防ぐため、抜歯と同時にコラーゲン膜と人工骨を入れ、抜歯後の骨吸収を予防する処置です。主に審美性が重視される前歯部や小臼歯部に用いられます。
・リスク・注意事項: 治癒経過に個人差があるため、予測した結果が得られない場合がございます。
GBR法(骨再生誘導法)
・費用: 132,000円 ~ 165,000円(税込)
・概要: リッジ・プリザベーションでは対応しきれない、より大きな骨の凹みや不足に対して行う方法です。人工骨と遮蔽膜を使用し、骨の再生を促します。
・リスク・注意事項: 治癒経過に個人差があるため、予測した結果が得られない場合がございます。
歯肉増大術
・費用: 55,000円(税込)
・概要: 主に前歯部に用いられます。天然歯と変わらない自然な美しさ(審美性)を得るために、上顎(上あごの裏側)から少量の結合組織(軟組織)を採取し、移植して歯肉の厚みを増やす処置です。
・リスク・注意事項: 治癒経過に個人差があるため、予測した結果が得られない場合がございます。
上顎洞底術(サイナスリフト/外側性)
・費用: 275,000円(税込)
・概要: 上顎の奥歯の領域でインプラントに必要な骨の高さが得られない場合、上顎洞(ほおの裏にある空洞)内に骨造成を行います。既存の骨の厚みが5mm以下など、著しく薄い場合に使用します。
